スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『アニメルカ vol. 1』目次

『アニメルカ』
サークル名:アニメルカ製作委員会(V-17)
頒布:第十回文学フリマ
   開催日 2010年 5月23日(日)
   会場 大田区産業プラザPiO 大展示ホール
   主催 文学フリマ事務局(公式ウェブサイト

文フリ特価:800円


  アニメルカ表紙

目次

第一章 アニメルカの原則 表現×原理
 泉信行  あなたが観察者の椅子に座るということ
 karimikarimi  アニメーションと象徴表現 ――『シムーン』を例に
 EPISODE ZERO  挑発する画面設計 ――『化物語』と『バカとテストと召喚獣』
 反=アニメ批評  挑発するパンツ設計――パンツ表現論序説


第二章 アニメルカの分析 作品×批評
 村上裕一  彼岸への通路 ――『WHITE ALBUM』試論
 江戸屋猫八百  冬弥は如何にして機会原因主義者となりし乎――『WHITE ALBUM』
 ココネ  自分たちの現実 ――『とある科学の超電磁砲』


第三章 アニメルカの変奏 メディア×消費
 noir_k  池袋ダラーズはテレビアニメの夢を見るか?
 さかさドンブリ  <オリジナル>の共同性――『みなみけ』シリーズにみるアニメの受容・消費モデル


第四章 アニメルカの日常 社会×コミュニケーション
 杉田u  「ファミリー」アニメから考える―― フレームを飛び越すリレーション・カレイドスコープ
 ろくさん  アニメーションとコミュニケーションのリレーション
 かいん   第四世代・コミュニケーション・キャラクター――『しゅごキャラ!』と『けいおん!』から考える
 

第五章 アニメルカの越境 海外×受容
 ジェニファー・フウ  アメリカのファンコミュニティとピア・プロダクション
 デヴィッド・カブレラ  OTAKUの遊園地、あるいは託児所――アメリカのアニメ・コンベンションについて
 ブレット・A・スミッソン  英国紳士がギャルゲーをやってみた
                           ――『THE IDOLM@STER』と『Dream C Club』


第0章 アニメルカの誕生 座談会×リアルタイムメディア
 司会:反=アニメ批評 × EPISODE ZERO
 パネラー:twiitter+掲示板からの参加者


SP アニメルカの増殖 イラスト×擬人化
 みつご(表紙・扉絵)
 琴葉とこ
 秋田起亜
 篠岡乙夜
 Robin



『アニメルカ』はアニメに関する批評、論稿、エッセイなどを掲載した評論系同人誌です。第一号の目的は、これまで相互にバラバラだった様々なアニメ批評・アニメ論・アニメ語りなどをその多様性を維持したまま一つの場に結集することで、十年代のアニメ言論のための大きな見取り図を描こうというものです。第一号では各界で活躍されているライター、批評家、ブロガー、イラストレーターなどを中心に国内外を含めて総勢20名の方々に寄稿していただくことができました。

今回は全体を上記のように五章構成にまとめましたが、それぞれの区分はあくまで便宜的なもので、各論考の問題意識は領域横断的なものです。以下、豪華な寄稿者の方々を、ネタバレを避けつつ簡単に紹介させていただきます。




■第一章「アニメルカの原則」はアニメに関する原理的な探求や表現論を扱った四本を掲載。

泉信行さんは同人出版ピアノファイア・パブリッシングを主催し、『漫画をめくる冒険』、『フィクション・ハンドブック』などを出版されている新進気鋭の若手漫画研究者です。同人出版の他にも『wasebun U30』、『ユリイカ』、『現代視覚文化研究』など多数の商業誌に漫画論や物語論を寄稿されていらっしゃいます。今回は過去にご自身が執筆された漫画論を、アニメに合わせて大幅にアップデートした「あなたが観察者の椅子に座るということ」という論稿を執筆していただきました。「見る」ことと「見える」ことの対比、そして主観とも客観とも異なる「観察者」という概念から、映像と演出に関わる原理的な問いが展開されます。論考内では、『生徒会の一存』、『デュラララ!!』、『空の境界』などの作品が言及されます。

karimikarimiさんはアニメ、漫画、ラノベなど幅広い話題を扱うブログ「karimikarimi」を運営されており、ネットラジオ等でも活躍されている気鋭のブロガーです。今回は、アニメにおける象徴表現について、数々の文献を縦横無尽にたどりながら語っていただきました。イタリア旅行の写真を交えた論考「アニメーションと象徴表現」の行き着く先は『シムーン』における造形――螺旋、カタツムリ、貝、そしてこうした「象徴」を合わせ持つ神の乗機「シムーン」です。

編者の一人であるEPISODE ZEROの論考「挑発する画面設計」は、『化物語』と『バカとテストと召喚獣』というシャフト系演出を用いた作品に焦点を合わせて、「情報」という概念を元に新たな表現論を模索するものです。『化物語』の高速文字演出から読み解く新房昭之の言語行為とは、そして『バカテス』のゲーム的な画面構成が挑発する視聴者身体の認知限界と、その解法とは……。福嶋亮大の『神話が考える』、黒瀬陽平のシャフト論、トーマス・ラマールの『The Anime Machine』など直近のアニメ論を援用した論稿はどこに行き着くのか。

もう一人の編者である反=アニメ批評はパンツ論壇人を代表して、アニメの根本原理とも言うべきパンツ表現論に挑みます。とある論考へとハッキングをしかけつつ、ブログでの議論の延長線上で語られる、「パンツ」とは何か、「パンツ規制」とは何か、「パンツはいてない」とは何か、「パンツァー」とは何か、という一連のパンツ議論は、いったい如何なる回答を導くのか。


■第二章「アニメルカの分析」は個別の作品を扱う批評を三本掲載。

今回は昨年末に『アニメルカ』主催で行われた「2009 年ベスト/ワーストアニメ」企画においても極めて高い支持を集めた『WHITE ALBUM』論が二本並びます。

一人目の論者である村上裕一さんは「東浩紀のゼロアカ道場」という講談社BOX主催の批評家養成企画の優勝者で、現在は「むりゃかみゆう」として(?)『思想地図bis』(仮)の編集に携わっておられる批評家・編集者の方です。村上さんの文学フリマ再降臨は、『最終批評神話』を携えて参加された「ゼロアカ道場」第四回関門以来のことでしょうか。全てのゼロアカウォッチャーも、村上裕一の言葉に飢えている読者も、そして特にアニメ版の視聴者にとっても必読の『WA』論です。

二人目の論者である江戸屋猫八百さんは、前回の第九回文学フリマで頒布された『ぼっち本』に「孤独について、バトーの愛について」を寄稿された論客です。本人曰く、今回も「ぼっち」的な主題の変奏としての「機会原因主義者」への賛歌を「冬弥は如何にして機会原因主義者となりし乎」という『WHITE ALBUM』論にしたためた……とのこと。奇しくも「女神」という概念を大きく論じている二つの『WA』論を読み比べてみるのもいいかもしれません。

一方、twitterアニメクラスタから参加していただいたココネさんが論じるのは、2009年から今年にかけて放送されていた『とある科学の超電磁砲』。昨年の放送以来、学園都市レベル5の御坂美琴とレベル0の佐天涙子という二人のキャラクターを巡って繰り広げられた様々な議論――そこから作品と丁寧に向き合うことによって筆者は「私だけの現実」という作中で用いられているキーワードを積極的に読み替えていきます。そこから導き出されるのはアニメ版の原作改変に潜む本意と、もう一つの「私だけの現実」。原作とアニメ版を比較する視点は次章でのメディアミックス論へと継承されます。


■第三章「アニメルカの変奏」はメディアミックスやアニメ化に関する論稿を二本。

ブログ「noir_k かくかたりき改めnoir_k はこう言った」の管理人であるnoir_kさんの論稿は、マンガやライトノベルから、サウンドノベルやミステリーに至る様々なメディアの特性を分析しながら、アニメ化に適した「原作」の形態を模索するものです。果たして、「アニメ化」のための最適解は存在するのか、そして筆者が提出するアニメ化に最適なカップリングとはどなんなのか……!? もしかしたらそのヒントは、論稿のタイトル「池袋ダラーズはテレビアニメの夢を見るか?」に暗に示されているのかもしれません。

twitterアニメクラスタから参加していただいた、さかさドンブリさんが論じるのは、データベース消費モデルをアップデートした新たなアニメ消費・受容モデルです。論者は『みなみけ』シリーズという、三度異なるコンセプトでアニメ化された作品の受容態度を様々なデータを元に分析することで、原作が持つ「<オリジナル>の共同性」を明らかにすることを試みます。論考末尾に掲載された精緻な概念図は必見!


■第四章「アニメルカの日常」は社会やコミュニケーションを主題にした三本の論稿が並びます。

杉田uさんはご自身のブログ「ばべのれ」で文芸評論に加えて、アニメや漫画など様々なジャンルへの鋭い考察を展開する論客です。「今回は空気を読まない」という本人の宣言通り、深夜アニメに関する論稿が並ぶ中、論者が対象としたのは『サザエさん』、『クレヨンしんちゃん』、『ちびまる子ちゃん』、『あたしンち』といった「ファミリー」アニメでした。論稿ではキャラクター間の関係がソシオグラムとして図示され、昭和からゼロ年代までの一連の「ファミリー」アニメの系譜が分析されます。そして筆者が最終的に辿り着いたのは、まさかの『らき☆すた』――その結論は如何に……ッ!

アニメや漫画などを含む広範なオタク文化を分析するブログ「WebLab.ota」を運営するろくさんは「アニメとコミュニケーション」の関係に迫ります。2ch やブログ、twitter など様々なウェブサービスはアニメファンのコミュニケーションにどのような変化をもたらしたのか、そしてアニメそのものはいかなるコミュニケーションを志向するのか。結論部で取り上げられるのは、表現規制が悲喜こもごものコミュニケーションを生み出しているあの作品だったりします。

おそらく今号の論稿寄稿者の中では最年少であるかいんさんは、ブログ「GAV」でアニメ論を展開され、また「組曲あずまん動画」の製作者の一人としても局所的に知られている人物です。今回はオタク第四世代の実感をふまえてアニメにおけるコミュニケーションとキャラクターについて論じていただきました。論稿「第四世代・コミュニケーション・キャラクター」は『しゅごキャラ!』と『けいおん!』という二つのアニメ作品の分析を通じて、新世代オタクのリアリズムに迫ります。


■第五章「アニメルカの越境」では海外のアニメファンやアニメサークルとの連携を試みました。

様々なネットワークを経由して国境を越えたアニメコンテンツは、日本国外でどのように受容され、いかなる言説を生み出しているのか、そしてそれらを日本語へと再翻訳することで何が見えてくるのか。今回、英語で1500語前後のエッセイの執筆を依頼したところ、以下の三名の方々から寄稿していただくことができました。

一人目はジェニファー・フウさん。ジェニファーさんは現在、アメリカのMITでメディア研究と経営科学を専攻されており、サークルMIT ANIMEでも精力的に活動している方です。今号ではアメリカのアニメファンによるピア・プロダクション(共同製作)とファン活動について、特にファンサブ問題を中心に論じていただきました。

二人目はニューヨーク在住のデヴィッド・カブレラさん。デヴィッドさんは自身のブログ「Subatomic Brainfreeze」に加えて、海外のニュースサイトAnime News Networkやアニメ批評サイトCOLONY DROPにも寄稿している気鋭のブロガーです。今回は常連参加者の立場からアメリカのアニメ・コンベンションについて語っていただきました。

最後に、イギリス在住のブレット・スミッソンさん。この生粋の英国紳士が赤裸々に語るのは『THE IDOLM@STER』や『Dream C Club』などのプレイ体験です。議論はギャルゲーとの出会いから、外国人プレイヤーとしての困難、さらには英国版非実在青少年問題まで多岐に及びます。


■『アニメルカ』第0章・番外編「アニメルカの誕生」では、第一回多人数参加型公開企画会議の一部を適宜加筆・修正を施した上で掲載します。本誌のコンセプトや企画に関する議論、また『アニメルカ』という珍妙な誌名が決定するに至った過程が記録されています。ご笑覧ください。


■SP「アニメルカの増殖」
今号では「CRITICALOID・アニメルカ」の具現化へ向けて、複数のアーティストの方々に本誌『アニメルカ』の擬人化キャラのイラストを描いていただくことができました。

まず、表紙・裏表紙・扉絵を担当していただいたのは『カオス*ラウンジ』にも参加されている、みつごさん。みつごさんの作品はご自身のイラストサイト「road after rain」で見ることができます。なお、みつごさんは、5月20日から国分寺のmograg garageで開催される『カオス*ラウンジ vol.2』にも作品を出典される予定です。

挿絵イラストでは、以下の四名の方々に寄稿していただきました。

まずは、WEB漫画『メンヘラちゃん』や『女装くんと男装ちゃん+α』などで知られる琴葉とこさん。琴葉さんの作品はウェブサイトは「K」で公開されています。なお、琴葉さんは『カオス*ラウンジ 2010 in 高橋コレクション』にも出典されていました。

続いて、秋田紀亜さん。秋田さんは『新文学2号』、『Twitter本』、『現代視覚文化研究 3』など様々な商業・同人企画に携わってこられた方です。ブログの「akita_kiaの日記」でもアニメをはじめとした様々な考察を展開されています。

篠岡乙夜さんは、個人サークル「RE:PRAY」にて同人活動をされているイラストレーターです。篠岡さんはアニメルカ擬人化イラストを募集した直後に、真っ先に絵を送ってくださいました。

最後に、海外からはRobinさんにイラストを寄稿していただきました。Robinさんはイギリス出身で、現在は日本に留学中です。ブログ「Separate Voice」でもアニメのレビューなどをされています。


以上です。

なお、第一号の責任編集は反=アニメ批評とEPISODE ZEROが担当しました。素人編集部ゆえの見苦しい点が多々あると思いますが、率直な感想や意見をいただければ幸いです。

それでは、第十回文学フリマでお会いしましょう!


お問い合わせ
反=アニメ批評  critique.ill@gmail.com

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

-

管理人の承認後に表示されます

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

merca

Author:merca
カルチャー批評ZINE『Merca』(アニメルカ×マンガルカ×ジャズメルカ――)の最新情報をお届けします。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。