『アニメルカ vol.3』 (特集:アニメ表現論) 目次

『アニメルカ vol.3』
場所: 第十一回文学フリマ(大田区産業プラザPiO 小展示ホール)
日時: 2010年12月5日(日)
ブース名: アニメルカ製作委員会(小展示:エ-01)
価格: 1000円
(『アニメルカ』既刊と同時購入の場合、一冊ごとに100円引き)



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■『アニメルカ vol.3』 目次

特集:アニメ表現論

【座談会】
背景から考える――聖地・郊外・インタラクション
みやじ・はるを・よしたか × tricken × 反=アニメ批評

【論考】
『けいおん』の偽法――逆半透明の詐術
杉田u

収斂する欲望――アニメというマトリックス


キャラクターの不定形な核――『鉄腕アトム』から『新世紀エヴァンゲリオン』へ
志津A

陽のたまる場所――『ひだまりスケッチ』における夢の世界
cineeye

【座談会】
声優から遠く離れて――ゴースト・アイドル・キャラクター 
村上裕一 × noir_k × 反=アニメ批評

【論考】
心の声が聴こえる――ナレーションとモノローグ
泉信行

眼―〈触覚〉―耳
さかさドンブリ

レイヤー合成についてのメモ
石岡良治

ネットなしではやっていけないカナダのアニメファン事情
Natalie Verhoeven
桐枝ゆーり[訳]

【創作】
アニメのはなし ~Coffee break with ANIME chitchat~
不見湍


【表紙イラスト・扉絵】
琴葉とこ

【アニメルカイラスト】
いなせ
ナマエミョウジ
美木村あ~ね
山口雨

【DTPデザイン】
haru

【責任編集】
反=アニメ批評



『アニメルカ vol.3』では特集として「アニメ表現論」を扱います。
アニメ表現論という言葉は、時にバズワードとも捉えられがちですが、しかし同時に、それはアニメという表現形式が選択された必然性、そしてそれが持つ固有性を巡る問いでもあるはずでしょう。
そこで『アニメルカ vol.3』では、特集テーマをアニメ表現論と設定することで、アニメの、そしてアニメ批評の秘めたる可能性を模索していきます。
『アニメルカ vol.3』を読めば、アニメ表現論の何たるかがわかる・・・!?

以下、簡単にですが、各コンテンツを紹介いたします。


【表紙イラスト】
琴葉とこ
まず第三号の表紙イラスト・扉絵は、WEB漫画『メンヘラちゃん』でも有名な琴葉とこ(@kotohatoko)さんに、新たなアニメルカ像をデザインしていただきました。今号のイメージカラーは綺羅星☆の黄色!


【座談会】
背景から考える――聖地・郊外・インタラクション
みやじ・はるを・よしたか × tricken × 反=アニメ批評
巻頭を飾るのは、同人TRPGデザイナーのみやじ・はるを・よしたか(@haruwosumi)さん、そしてミクロ社会学研究者のtricken(@tricken)さんをお招きして行われた、いきおい17時間、文字数にして10万字にも及んだ背景アニメを論じる座談会。今回はその前編として、アニメの背景表現をめぐる原理論を中心に再構成した35000字を掲載します。キーワードは、ジブリ的都市郊外の物語、京アニ的聖地生成、背景アニメの時空表現、そしてAR・タグ・パーマリンクといった情報技術論的タームの数々。
なお前編で論じられるのは主に、スタジオジブリ、そして京都アニメーション制作という人気アニメ作品の数々。また次号以降に掲載予定の後編では、ここでの議論を踏まえた「背景アニメ批評」実践編として、『涼宮ハルヒの憂鬱』『涼宮ハルヒの消失』『秒速5センチメートル』『電脳コイル』『マイマイ新子と千年の魔法』『serialexperiments lain』といったアニメ作品の具体的な分析をお届けする予定です。


続く論考パートでは、まずはじめに主に京都アニメーションなどの人気作品を対象とした、アニメ独自のキャラクター表現論が並びます。

【論考】
『けいおん』の偽法――逆半透明の詐術
杉田u
文芸評論を中心としたブログ「ばべのれ」を管理されている杉田u(@sugita_u)さんは、アニメ版『けいおん!! 』でのキャラクター表現における「偽法」の中に、日本文芸批評界での探求のその先――「逆半透明」な文体・リアリズムの存在を予感します。「天使にふれ」たわれわれは、いったいそこでどんな新しい「風景」を発見することになるのか・・・!

【論考】
収斂する欲望――アニメというマトリックス

『アニメルカ』初登場となる喉(@somesum)さんは、『けいおん!』のキャラクター表現が熱狂的に受容されたその理由を、アニメ表現の側に求めることを試みます。またその過程において、これまでアニメ批評ではあまり参照されることのなかった心理学の理論と語彙を縦横無尽に援用することによって、アニメ批評の新たな可能性までが示されはじめます。

【論考】
キャラクターの不定形な核――『鉄腕アトム』から『新世紀エヴァンゲリオン』へ
志津A
アニメブログ「metmorphosis」の管理人である志津A(@ashizu)さんが論じるのは、まさにそのブログ名ともなっている「メタモルフォーゼ」し続けるキャラクターたちの不定形の核。『鉄腕アトム』というテレビアニメの起源から、『新世紀エヴァンゲリオン』という象徴的到達地点へ――さらにはアニメーションやカートゥーンまでも含む広範なアニメ史を行き来しながら、キャラクターの不定形の核の中に、純粋なイメージの痕跡を探ります。

【論考】
陽のたまる場所――『ひだまりスケッチ』における夢の世界
cineeye
映画理論に造詣が深いcineeye(@cineeye)さんに寄稿いただいたのは、『ひだまりスケッチ』を素材とし、映像、ことアニメの力を、夢と現実という異質なものが共存する領域に見出すという、それ自体も不可思議で奇妙なテクスト。
またこれは前掲の志津Aさんの延長線上、そして杉田さんとの対比においても読まれ得るものでしょう。


【座談会】
声優から遠く離れて――ゴースト・アイドル・キャラクター 
村上裕一 × noir_k × 反=アニメ批評
二本目の座談会は、単著の刊行も近い批評家の村上裕一(@murakami_kun)さん、そして声優に造詣の深いnoir_k(@noir_k)さんにお越しいただき、「声優」という、アニメ表現を語るうえで極めて重要な存在でありながら、これまでまともには論じられてこなかった対象を、独自の観点から批評的に語っていただきました。声優と声との特殊な関係性、アイドルにキャラクター、そして平野綾やAKB48(!)といった時事的問題にまで及ぶ、前代未聞の声優批評が展開されます。
またこれは同時に、村上さんの来るべき「ゴースト論」へのプレリュードでもあるでしょう。


声優論の次にはアニメの〈音〉に関する論考が二本続きます。

【論考】
心の声が聴こえる――ナレーションとモノローグ
泉信行
著名な若手漫画研究家である泉信行(@izumino)さんは、『アニメルカ vol.2』での座談会「変成するアニメ脚本術」(泉信行/麻草郁/みやも/反=アニメ批評)で提示されたモノローグ・ナレーションの議論を引き継ぎ、そのアップデートを試みます。「作中の現実で鳴る音」と「演出として鳴る音」との対比、そして漫画や実写映画との差異を解きほぐしながら、アニメ固有の音声表現の可能性が語られはじめます。

【論考】
眼―〈触覚〉―耳
さかさドンブリ
続くさかさドンブリ(@wtnbhrt)さんが論じるのは、アニメの音声、ひいては知覚の問題系。ソニマージュの実験工房としての予告編、そしてその延長線上にあるキャラクターコメンタリー(『化物語』)というユニークな題材から、アニメ表現における映像と音声、およびその境界領域を「触れ」直します。


また『アニメルカ』は海外の言説へも常に目を向けています。

【論考】
レイヤー合成についてのメモ
石岡良治
表象文化論を専門とする批評家・石岡良治(@yishioka)さんによる論考は、マーク・スタインバーグ、クッキ・チュー、そしてトーマス・ラマールといった海外のアニメ研究者の議論を参照しながら、アニメの背景、そしてキャラ(人体)表現における「レイヤー合成」に関する理論的考察が展開されます。そしてその先に見据えられるのは、作画をめぐる言説のアップデートであり、デジタル時代の新たなアニメ表現論!

【論考】
ネットなしではやっていけないカナダのアニメファン事情
Natalie Verhoeven
桐枝ゆーり[訳]
そして『アニメルカ』では今号も、海外からの生の証言を掲載します。『アニメルカ』ではこれまでも、アメリカでのアニメ受容の実体を幾度か紹介してきましたが、今回のNatalie Verhoeven さんによる論考で明かされるのは、カナダにおける特殊なアニメ視聴環境。ここでは、同じ北米といえども、アメリカとも大きく異なったカナダ特有の困難が浮き彫りにされます。
なお、訳文は同じくカナダ在住の桐枝ゆーり(@yuurik)さんに担当いただきました。


【創作】
アニメのはなし ~Coffee break with ANIME chitchat~
不見湍
そしてラストを飾るのは、不見湍(@UCI_LAMNE)さんによる連作掌篇小説。『けいおん!』、音響表現、聖地巡礼、現実と虚構の混濁――今号においてアニメ表現論の名の元に論じられてきたモチーフの数々が、ここにきて再びフィクションへと立ち返っていきます。


【イラストレーション】
いなせ/ナマエミョウジ/美木村あ~ね/山口雨
また今号も表紙の他にも、「CRITICALOID・アニメルカ」のイメージイラストが誌面を彩ります。 いなせ(@inase4)さんと美木村あ~ね(@mianeko)さんからは独自のイメージイラストとして、ナマエミョウジ(@namenamae)さんからはニコマ漫画という特異な方法論で、山口雨(@ame_nnnn)さんからはお人形という形で、それぞれのアニメルカ像を具現化していただきました。


以上、『アニメルカ vol.3』全152P。
また、DTPデザインではharuさんに、校正作業では、cineeyeさんとさかさドンブリさんにご協力いただくことができました。なお、今号の責任編集は一号、二号に引き続き、反=アニメ批評が務めています。


それでは、第十一回文学フリマでお会いしましょう!



■お問い合わせ
反=アニメ批評  critique.ill@gmail.com

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カルチャー批評ZINE『Merca』(アニメルカ×マンガルカ×ジャズメルカ――)の最新情報をお届けします。

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