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『アニメルカ vol.4』書店委託・通信販売開始+序文

第十二回文学フリマで完売していた『アニメルカ vol.4』のほう、校正およびデザイン修正を施した改訂第二版の増刷が完了し、書店委託・通信販売が開始されました。

COMIC ZIN(新宿店・秋葉原店)

メロンブックス

■ジュンク堂書店 新宿店8Fミニコミコーナー/池袋本店B1コミック売場

タコシェ(中野)

まんだらけ

(2011年7月26日時点)



あわせまして、初版時にはページ数の都合で掲載できなかった序文、およびクロスレビュー残り8本(+2本)を、8月中にオフィシャルサイトのほうで補完掲載いたします。そちらも是非ご覧くださいませ。

夏コミ新刊「アニメルカ×エロ年代の想像力 SPECIAL」のほうも、順次情報を公開できればと思います。

コミックマーケット80(三日目)
会場:東京国際展示場(東京ビッグサイト)
日時:2011年8月14日(日)10:00~16:00
サークル名:アニメルカ製作委員会
ブース:東地区P-02a




■お問い合わせ
反=アニメ批評(@ill_critique): critique.ill@gmail.com




『アニメルカ vol.4』
改訂第二版 7月18日発行

animerca_4



『アニメルカ vol.4』

特集:岡田麿里とアニメの物語論



【巻頭インタビュー】
岡田麿里 インタビュー


【クロスレビュー】
岡田麿里作品 クロスレビュー
石岡良治、サカモト、しねあい、杉田u、喉、bono、反=アニメ批評


【論考】
ノスタルジーの文法――岡田麿里が描く自然
村上裕一

あらかじめ運命を定められた子供たち――『とらドラ!』の歴史=物語をめぐって
しねあい

本当の『フラクタル』の話をしよう。
杉田u

身体が声を呼ぶ――アニメ『放浪息子』と、ある願いへの応答



【対談】
脚本の物語、演出の物語、希望の物語
平川哲生 × 反=アニメ批評

アニメルカ白熱教室――トランスメディアな物語論へ向けて
石岡良治 × 反=アニメ批評


【論考】
魔法少女アニメの過去と未来――『魔法少女まどか☆マギカ』が描けなかった少女たち
泉信行

まぼろしの怒り
麻草郁


【座談会】
背景から考える(中編)――移動・記憶・アフターザクェイク
みやじ・はるを・よしたか × tricken × 反=アニメ批評

【論考】
声と死と
米原将磨

【座談会】
フランスにおけるアニメ・漫画・ファンダムの歴史=物語
Axel Terizaki、Enthousiaste、nyoronyolo、Pazu、Tetho、mt-i


【表紙】
梅沢和木

【アニメルカイラスト】
斉藤新人
しまこ
Sedeto
手折
mossko


【責任編集】
反=アニメ批評




◆『アニメルカ vol.4』 序
反=アニメ批評



 『アニメルカ』という一風変わったタイトルには、本誌のコンセプトが集約されている。

  ■世界中に遍在するアニメ語りを統合したアニメ批評擬人化キャラ「CRITICALOID・アニメルカ」
  ■アニメファンの宿す力を意味する「アニメる力ちから」
  ■アニメ批評界の新たな地図としての「アニメルカトル図法」
  ■アニメを観る時の合言葉「アニメるか~」
  ■日本と海外の言説をつなぐハブとしての「animerca( ≒ america)」

 誌名決定までの奇妙な経緯は、『アニメルカ vol.1』巻末に座談会形式でまとめてある。そちらを参照されたい。


 『アニメルカ』創刊号および第二号では、アニメをめぐる言説が秘めた潜在的多様性と豊穣さを可視化するため、雑多な語りをカタログ的に並置して提示した。同一コンセプトのもと編まれたそれらは、いわば姉妹編として存在している。同様に、この『アニメルカ vol.4』も『アニメルカ vol.3』の姉妹編でもある。事実、今号の特集テーマは、前号における特集「アニメ表現論」と対置させる形で設定されている。


 『アニメルカ vol.4』の特集タイトルは「岡田麿里とアニメの物語論(ナラトロジー)」である。

 
 以下、序文という名の取扱説明書として、各コンテンツとその寄稿者を簡単に紹介する。

脚本家・岡田麿里 インタビュー
 アニメの物語をつかさどる存在である脚本家。今号の巻頭を飾るのは、いま最も活躍されていると紹介して異論はないだろう、現代を代表する気鋭の脚本家・岡田麿里さんへのインタビュー記事。ここでは、過去の取材記事を土台に、そこからより踏み込んだ質問をぶつけることで、岡田麿里さん独自の物語観や脚本術を浮かび上がらせる。また同時に、生理や射精、ニワトリ等、これまで他の媒体では触れられてこなかったモチーフに切り込むことで、岡田麿里さんの新たな一面にスポットを当てる。

岡田麿里作品クロスレビュー
 インタビューに続くは、岡田麿里参加作品のクロスレビュー企画。岡田麿里さんがシリーズ構成・脚本参加された中から、代表的な作品を中心に二十作品(Web公開版も含む)、それぞれ三名の論者によるレビューを並置することで、作品が秘めた多様な読解可能性を提示する。レビュー参加者は、石岡良治さん、サカモトさん、しねあいさん、杉田uさん、喉さん、bonoさん、反=アニメ批評。
☆クロスレビュー対象作品(18作品+2作品)
『おとぎストーリー 天使のしっぽ』
『まじめにふまじめ かいけつゾロリ なぞのお宝大さくせん』
『シムーン』
『砂沙美☆魔法少女クラブ』シリーズ
『RED GARDEN』/『デッドガールズ』
『護くんに女神の祝福を!』
『こどものじかん』
『スケッチブック ~full color's~』
『シナモン the Movie』
『true tears』
『ヴァンパイア騎士』シリーズ
『とらドラ!』
『黒執事』シリーズ
『CANAAN』
『戦う司書 The Book of Bantorra』
『おとめ妖怪 ざくろ』
『フラクタル』
『放浪息子』
(+『GOSICK』、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』)


◆ノスタルジーの文法――岡田麿里が描く自然
 岡田麿里作品をめぐる論考パートの筆頭は、単著『ゴーストの条件』の刊行も間近に控えた批評家・村上裕一さん。『シムーン』『true tears』『とらドラ!』『放浪息子』、そして現在絶賛放映中の『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』まで、その代表作を一巡しながら、岡田麿里作品に描かれる死や生=性、自然、そしてノスタルジーを論じる、本格的かつあまりに決定的すぎる岡田麿里論。

あらかじめ運命を定められた子供たち――『とらドラ!』の歴史=物語をめぐって
 ミクスチャーマガジン『BLACK PAST』編集の一人でもあるしねあいさんが論じるのは人気作『とらドラ!』。ここでは主役五人の中でも特に川嶋亜美の特殊な立ち位置に注視しながら、天使/元天使、メタプレイヤー/プレイヤー、ポストモダン/モダンといった対比を軸に、「運命」の認識が問い直される。

本当の『フラクタル』の話をしよう。
 文芸批評を中心としたブログ「ばべのれ」の管理人で、『エロ年代の想像力』主要メンバーでもある杉田uさんが挑むのは、悪い意味で話題を呼んだ『フラクタル』という大問題作。ここでは作品評価とは独立に、監督の山本寛さん、原案の東浩紀さん、そして脚本の岡田麿里さん、それぞれの役割や来歴を精緻に分析していくことで、その可能性の中心を探り出す。

身体が声を呼ぶ――アニメ『放浪息子』と、ある願いへの応答
 喉さんが取り組むのは、この論考がなければ決して語られることがなかったであろう、決定的に新しく独創的な『放浪息子』論。批評的概念はもとより、アニメ批評では見慣れない心理学・精神分析の語彙を巧みに操作しながら問われていくのは、身体と声をめぐるキャラクターの成長と物語。


 続いてアニメの物語をめぐる対談が二本。

脚本の物語、演出の物語、希望の物語
 はじめに展開されるのは、演出家・アニメーターであり、アニメ『川の光』の監督としても著名な平川哲生さんが語る、「演出家」という視点からみたアニメの物語論。平川さんが参加された『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』『世紀末オカルト学院』『電波女と青春男』、そして原恵一監督作品『カラフル』、細田守監督作品『サマーウォーズ』等を具体例として取り扱いながら、脚本家と制作現場の関係からはじまり、アニメにおける脚本の役割、アニメと映画との対比、演出が描き出す物語、批評と実作、震災以後のアニメ等々が、アニメ制作者からの貴重な証言として紐解かれていく。

アニメルカ白熱教室――トランスメディアな物語論へ向けて
 二本目の対談では、表象文化論を専門とされ、最近ではニコ生PLANETSやサイゾーでもアニメ論にたずさわれている、批評家・石岡良治さんをお招きし、「批評家」という視点からみたアニメの物語論を展開する。物語論の歴史的な系譜や、ニコニコ動画等にも見つかる身近にある批評行為をすくいあげながら向かう先は、フォーマリズムとも反映論とも異なるトランスメディアな物語論。後半は各論として、魔法少女アニメ、女性向けアニメ、日常系アニメといった個別ジャンルの物語論が総括される。


 あわせて、岡田麿里から離れた物語論一般をめぐる論考も掲載。

魔法少女アニメの過去と未来――『魔法少女まどか☆マギカ』が描けなかった少女たち
 気鋭の若手漫画研究家である泉信行さんがまとめあげたのは、人気作『魔法少女まどか☆マギカ』を起点に、そこから逆照射される魔法少女の歴史=物語。ここでは日本における魔女っ子/魔法少女の起源から、一大ジャンルを形成した魔法少女アニメという物語の歴史を体系付ける長大な力作が綴られていく。一〇〇作品あまりを網羅した魔法少女アニメ年表も必見。

まぼろしの怒り
 脚本家・演出家であり、マンガ・アニメライターも務める麻草郁さんからは、商業誌には絶対に掲載できない「原作レイプ」という過激な問題を論じていただいた。トランスメディアという、アニメの物語を考えるうえで欠かせない困難をめぐる、演出家という視点から綴られた繊細なテクスト。


 最後に、連載企画や新人の論考が特集外コンテンツとして並ぶ。

背景から考える(中編)――移動・記憶・アフターザクェイク
 まずはじめは、同人TRPGデザイナーみやじ・はるを・よしたかさん、そして社会学院生でありゲーム批評も行っているtricken さんをお招きし行われた、アニメにおける背景表現を論じる座談会シリーズ「背景から考える」中編。前編でまとめられた基礎的視点を踏まえたうえで、この中編では個別の作家論・作品論を展開する。中心的に取り上げられるのは、新海誠に新房昭之×シャフト、『涼宮ハルヒの憂鬱』『涼宮ハルヒの消失』『崖の上のポニョ』、そして追加収録された震災以後の背景表現。

声と死と
 『アニメルカ』初登場の米原将磨さんは、未だ現役高校生という気鋭の論客。現代思想を縦横無尽に援用しながら綴られるは、九十五年に放映開始された『新世紀エヴァンゲリオン』とほぼ同年代生まれの論者による、かつてない新世代の『エヴァ』論。

フランスにおけるアニメ・漫画・ファンダムの歴史=物語
 今号における『アニメルカ』恒例の海外企画は、これまでの英語圏を離れ、生の情報に接しづらいフランスからお届けするマンガ・アニメ・ファンダムをめぐる座談会。日本はもちろん、英語圏ともまた大きく異なるフランスのアニメ事情を、現地在住の六人のフランス人たちが赤裸々に語り明かす。取り上げられるテーマは、ネット文化とアニメ、フランスにおけるアニメ・マンガ受容の歴史、アニメイベント、萌えとセクシャリティ、フランスにおけるアニメ批評等々。


 また今号も、「CRITICALOID・アニメルカ」のイメージイラストが誌面を彩る。表紙および扉絵は、カオス* ラウンジの中心的アーティストである美術家・梅沢和木さんがコラージュする大胆なアニメルカ像。モノクロ作品では、『思想地図β』友の会会報『しそちず! #1』にもイラストが掲載されている手折さん、批評同人誌『ワールズエンド・ガーディアンズ』も話題を呼んだ斉藤新人さん、『アニメルカ』オフィシャルサイトの制作者であるWebデザイナー・mosskoさん、『アニメルカ vol.2』に『涼宮ハルヒの消失』論を寄稿いただいたあずまみこさんの妹の女子高生・しまこさん、そしてフランス人女子大生・Sedetoさんに、それぞれの作風を踏まえた独自のアニメルカをデザインしていただいた。


 なお本誌の責任編集も、これまで同様、反=アニメ批評が務めた。今号はひとつの節目となるこれまでの総決算でもあったが、次号以降の更なる進展のため、忌憚なきご意見をいただければ幸いである。

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アニメ批評同人誌『アニメルカ』の最新情報をお届けします。

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